HP Probook450 G6の電源が入らないトラブル

  • 対応日
    2024.12.07
  • お住まい
    静岡県浜松市
  • メーカー / OS
    HP windows11
  • 対応機器
    ノートパソコン
  • 作業時間
    60分
  • ご依頼内容
    ノートパソコンの電源がはいらない
原因・対応方法

浜松を中心とした静岡県でパソコンやスマホのトラブル解決・サポートをしているMIRAISEの金子です。

今回のご依頼は、現在使用中のノートパソコン(HP Probook 450 G6)が起動しないトラブルでした。

<状況>


今回トラブルが発生したパソコンはHP Probook 450 G6でバッテリーが内蔵されているタイプの機種です。

※以前私共がお勧めさせて頂きユーザー様に購入いただき、購入後半年も経っていない

ユーザー様曰く

・午前中に問題なく使用できていたが、午後に電源を投入すると何も起動できなくなったいた。

・ACアダプターを接続していても隣のLEDランプと電源ボタンを押してもボタンが点灯しない

とのことでした。

私共で取り扱ったものの中では今のところ故障も起きてはいなかったモノでしたが、やはり中古品である以上部品の劣化等で突発的なトラブルが起きてしまう可能性はあるのであまり考えたくはないのですが最悪のケースも想定していました。

<原因>


結論を申し上げるとパソコンの起動は可能でした。

今回の原因としては(バッテリーが内蔵された)パソコンで常時ACアダプターを接続して利用していたことで、パソコン内部が帯電し、内部パーツが電気を溜め込んだことで結果的にパソコンが起動できなかったものと推測。

<作業内容>


作業内容としては以下の流れで行いました。

1.同一機種で使用しているACアダプターを取り付けて起動確認 

 →パソコン起動せず(電源ボタン、LEDランプ点灯せず)

2.ノートパソコンを分解し、内臓をバッテリーを取り外す

※この機種のバッテリー簡単には取り出すことができない機種であるためパソコンの分解が必要となります。

 基本裏蓋のビスを全部取り外して、裏蓋をとればバッテリーにアクセスできます。


3.内蔵バッテリーを外した状態でACアダプターを接続して起動できるか確認

 →無事パソコンが起動

※その後バッテリーを取り付け、バッテリーのみでも起動が可能であった。

内蔵バッテリーを外したことでパソコン内部の電気が「放電」されて起動できるようになりました。

ユーザー様にパソコンの起動をご確認いただき、今後の使用方法について以下の説明をし作業を完了しました。

・ACアダプターを常時接続したままパソコンを使用しない(過充電状態となってしまうため)

 ※内蔵バッテリーのみでも稼働させ、バッテリーが減ったらACアダプターを接続し内部バッテリーを充電する

・shiftキーを押しながらシャットダウン(完全シャットダウン)をする

※通常のシャットダウンはUSB機器等に通電したままwindowsを終了しており、完全に電源が落ちているわけではないためこれが不具合の原因になることがあります。そのため電源を完全に落とす(完全シャットダウン)ことで放電や不具合を解消できる可能性があります。


今回は基盤トラブルの最悪のケースも想定しておりましたが、幸いにも「帯電」の状態のみであったので事なきを得ました。

今までのノートパソコンであれば比較的簡単にバッテリーが取り外せたので、なんとなくであっても「放電」ができていましたが、最近のノートパソコンはバッテリー内蔵タイプのものが主流となっているのでより「帯電」がしやすいのではと今回の件で改めて勉強になりました。

今回ユーザー様も(使用方法の)何がいけなかったのかわからなかったとおっしゃっていたので、今後はACアダプターを常時接続しないといった使い方についてもしっかり説明していきたいと思います。

Miraiseでは今回のようなトラブル対応以外にもパソコン購入のご相談等承っておりますのお困りの際はお気軽にご相談下さい。